交通関連の不祥事は本当に相次いでいるのか
航空や鉄道関連で、事故や不祥事が相次いでいる。
もっとも、本当に「相次いでいる」のかは怪しいものだが。
というのも、大きな出来事があると、マスコミは似たようなことにも飛びついて「また…」と報道するからだ。
オーバーランくらいでニュースになるのは以前はめったになかったはずだ。
事実、今までに何度もオーバーランした列車に乗ったが、その報道を見たことは一度もない。
この感じからすると、ライブドアがどこかの会社を買収すると「ホリエモンまた敵対的買収」とか報道されるのであろう、敵対的でなくても。
ライブドアは近鉄買収の話以前にも、多数の会社を買収しているにもかかわらず、そのときはあまり注目されていなかった。
管制指示違反や、脱線事故は大事件だから報道されるのは当たり前として、それ以外の瑣末な不祥事については、たぶん日常的に存在していたのであろう。これまで注目されなかっただけだ。
意図的かそうでないかは別にして、報道機関の報道は、それが全てではない。複数の新聞を読み比べると、同じ事件でもだいぶ印象が違うし、ある新聞に載っていても別の新聞には載っていない、ということは結構ある。テレビもネットも然り。
こういうことを理解していないと、ニュースを読み違えることがある。