Vista

今月はじめにVista導入。
お約束のちょっとしたレビューを。

その前にメインマシンの主なスペック

CPU:Pentium4 2.8GHz
M/B:ASUS P4P800(intel 865PEチップセット搭載)
メインメモリ:2048MB(DDR400 SDRAM 512MB×4)
HDD:たくさん(S-ATAでストライピング)
VGA:GeForec7600GS(メモリ256MB)

購入したのはDSP版のUltimate。
パッケージ版との違いは、64bit版が収録されていないこと位かな。
なんでUltimate版かというと、「全部入り」という言葉に負けたから(笑)

さて、第一印象は、インストーラが分かりやすくなったな、ということ。
シリアルATAでのストライピング環境なんだけど、XPのインストール時はこれを認識するために、最初の英語の画面のときにF6を押してドライバをフロッピーから読み込ませなければならなかった。
こういう部分がなくなって、みんな日本語になっていたので、かなり分かりやすくなった印象。
まぁ、英語が日本語に変わっただけで、やることは変わらんのだけれど。

インストール後の最初の印象は、デスクトップの表示が少しはきれいになったかな、と。
XPのデフォルトのテーマなんて、カラーがどぎつくて、すぐさまクラシック表示にしたけど、Vistaのデフォルトならいいかな。

というより、視認性が高いので、かなり使いやすいデザインかも。

ドライバ周りはほとんど問題なし。
気づいたのは、省電力機能がきちんと働かず、スリープや休止状態に出来ないことと(たぶんM/Bのドライバの問題)、プリンタのDJ5551が自動認識せずにドライバがインストールされなかったこと。Vistaに標準で収録されているのに、手動でないと認識しなかった。

ソフトウェアはやはり問題だらけで、特にセキュリティ系とシステム系は全滅。
McAfeeトータルプロテクションは、ユーザ登録が済んでいると、メーカーサイトからVista対応版がダウンロードできるのでそれで解決。
Diskeeper10、Norton GoBack4、Acronis TrueImage9、PartitionMagicは完全にNG。Vista対応バージョンが出るまで我慢。

ちなみに、OfficeXPは、サポート外にもかかわらずインストールできた。WordとExcelは今のところ問題なく動いている。

若干問題は残るけれども、セキュリティ系とシステム系のソフトや、古いゲームソフトなどを除けば概ね問題なし。
問題がある場合でも、互換モードだと解決できる場合がほとんど。
それでも問題が残るのであれば、VirtualPC2007で98SE環境なんかを作ってやればOK。遅いけど。

Vistaのリリース前、Vistaはかなり高いスペックを要求されて、古いマシンじゃまともに動かない、といわれていたけれども、少なくとも僕の環境ではストレスなく動いている。
むしろ、画面の描画がグラフィックボードに渡されたおかげで、CPUに対する負荷は軽減されたような気がする。
XPのときは、描画に関わる部分はみんなOFFにしてパフォーマンスを稼いでいたくらいだけど、Vistaではそんなストレスは感じない。

全体的な感触としては、meなどの98系→XPの時よりは、XP→Vistaのほうが、乗り換えはスムースだと思う。

ただ、98系→XPの時に比べて、XPからVistaに乗り換える必然性は薄い気がする。
XPは98系に比べてそれなりに安定したOSだったし、出来も悪くなかった。
meがあまりにも出来が悪すぎたから、XPに乗り換える言い訳はあったけれど、VistaにはXPと比較して取り立てて優れているところはない。
もちろん、セキュリティ周りとかは著しく強化されているけれど、XPに対策ソフトを入れているなら、そんなに変わらないだろう。

結論としては、Vistaは悪いOSではないけれど、慌てて入れる必要もなし。

良い点
・スタートメニューがすっきりした。XPでは「すべてのプログラム」を選択すると、画面を占拠するくらいメニューが広がったが、Vistaではすべてがスタートメニューの中ですみ、表示できない部分はスクロールとなる。横にも伸びていかない。

・有名な話だが、Aeroが有効になっていると、Windowの枠が半透明になる。Windowをたくさん開く私にとっては、かなり見やすい。

・Business版以上には、シャドウコピーという機能が搭載されている。これが有効になっていると、間違えて上書きしてしまったファイルでも、数日前の状態に戻すことが出来る。

悪い点
・自動ログオンが標準では出来なくなった。”control userpassword2″というコマンドを実行すると回避できるけど。
・フリップ3Dという、Vistaの代表的な機能の格好良い画面は、最初は面白いけどたぶん使わないと思う。

余談だけど、このOS、基本的に機能を搭載しすぎだと思う。
個人的な考えだけれど、OSはカーネル部分と、基本的なツール(インストーラやシェル)だけあれば良くて、DVDの再生機能程度はまだしも、編集機能まであるのはやりすぎだ。
極端なはなし、VistaとOfficeだけあれば、後は何も買わなくても済んでしまう人は結構いるんじゃないだろうか。
パソコンていうのは、たくさんある周辺機器とソフトを選んでそろえてこそ、楽しさが広がるもので、お仕着せだけで済んでしまう状況っていうのは、長い目で見ると、裾野を狭めていることになると思う。
そうなっては、多少はこの業界に携わっている立場としても、あるいは一PCオタクとしても、残念極まりない。

無學童子
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