3人目

遠藤農相がトップの組合、共済掛け金115万円を不正受給
 遠藤農相が組合長を務める「置賜(おきたま)農業共済組合」(山形県米沢市)が1999年、天災や病害虫の被害を補償する農業共済の加入者を水増しし、農業災害補償法に基づく共済掛け金として国が補助した約115万円を不正に受け取り、未返還となっていることがわかった。
 遠藤農相は1日午前、農林水産省で記者会見を開いて陳謝したが、「(不正は)自分の指示ではなかった」として農相を辞任する意向がないことを明らかにした。組合長については辞任の手続きをとった。
 県、農水省などによると、99年産ブドウの被害を補償する農業共済で、同組合の課長(当時)2人が同年1?3月ごろ、米沢市などの農家計261戸の加入手続きをとったが、うち105戸は名前を勝手に使っていた。共済掛け金は加入者と国が半額ずつ負担する仕組みで、無断加入者の負担分約115万円は2人が私費で支払ったといい、国の補助金約115万円が不適正に組合側に支払われた。
 99年は共済の対象となる被害はなく、国の補助金約115万円を含む掛け金は、同組合の運用資金に回った。
 加入者水増しについて、2人は発覚直後、「2000年に他の農業共済組合との合併を控えており、加入実績を上げておきたかった」などと話していたという。
 同共済組合には、国の補助金が支給されているため、会計検査院の毎年の検査対象になっている。検査院が04年に実地検査した際、不正受給が判明し、県に指摘し、組合は2人を厳重注意処分にした。検査院は今年5月に、不正受給分が未返還になっていることを再び指摘。県経営安定対策課は、「調査に時間がかかっているうちに3年が経過してしまった」などと釈明し、組合とともに、「早急に返還するため協議中」としている。
 遠藤農相は記者会見で、進退について、「お受けした以上は全力を尽くして、困難な情勢に立つ農業のために最大限努力したい」と述べた。不正受給については、「3年以上前に報告を受けて知り、職員をしかった記憶がある」と認めたが、「課長がやったことで、自分の指示ではなかった」と弁明した。
(2007年9月1日13時59分 読売新聞)

遠藤農相“農水だけは本当に嫌だった”
 内閣改造から一夜明けた28日、各省庁で新大臣と旧大臣の引き継ぎが行われた。笑顔を見せる大臣の中で、大臣が2代続けて政治とカネの問題で交代した農林水産相に就任した遠藤武彦氏は「農水だけは嫌だった」と愚痴が止まらなかった。
 所属する山崎派の会合に出席した遠藤氏は大臣就任を祝う拍手の中で「農水だけは嫌だった。本当に嫌だった。ここだけは行きたくないと思っていた」とうつむいた。午後5時ごろには引き継ぎの書類を渡されると、「書類以上に重たい気持ちです」と、ひきつった笑みを浮かべた。27日の就任会見でも「一番最後まで残ったポストを振られたわけだから、実は参ったなと思った」と話していた。
 農林水産相の人事は、ひときわ注目を集めたポストだった。事務所費問題を追及されていた松岡利勝氏が自殺。後任の赤城徳彦氏にも事務所費問題が発覚、その後、顔にばんそうこうを張って公の場に現れて大騒動となり、7月の参院選惨敗の大きな原因になったとみられている。
 さらに、新大臣には「世界貿易機関(WTO)の農業交渉で自由化の波に乗らざるを得ない厳しい状況が待っている」(永田町関係者)という。いずれにしても、最も厳しいポストであることは確か。「次の農相は誰がなるんだ?」との推測が乱れ飛んでいた。
 今回の改造の裏を知る政界関係者によると、まずは党選対総局長を務めた谷津義男衆院議員に中川秀直前幹事長が打診したが、谷津氏は選挙惨敗の責任を理由に断った。さらに、安倍首相の盟友、中川昭一元農相、武部勤元幹事長にも断られ、最後に押しつけられたのが遠藤氏だという。遠藤氏は武部氏が農相を務めた際の副大臣を務めており、その際の手腕を買われて幸か不幸か!?白羽の矢が立ったようだ。
 政治評論家・浅川博忠氏は「WTOの結果で農業関係者の票を減らすことを恐れてみんな断ったのだろう。遠藤氏も選挙区は山形なので、本来ならやりたくないポストだったのでは」と指摘した。
[ 2007年08月29日付 スポニチ ]

こういうのがばれるから嫌だったんだろうな。
3人目だよ。次ぎの農水大臣をやりたがる人はいないだろうな。
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無學童子
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