バカ箱
2011年7月24日までに地上デジタル放送へ完全移行となるわけだが、対応機器を購入しないなど、テレビを見られなくなる「地デジ難民」が発生するのでは、と心配されている。
地上アナログ放送の終了まで、あと4年と迫り、認知度や地上デジタル放送の普及はどれほど進んでいるのだろうか。
インターネットコムと goo リサーチが行った「テレビに関する調査」によると、地上アナログ放送の終了の認知度はほぼ100%となっているが、地上デジタル放送の受信機器の家庭への普及率は約3割という結果に。
調査対象は、全国10代?60代以上のインターネットユーザー1,079人。男女比は男性52.64%、女性47.36%、年齢別は10代16.87%、20代17.52%、30代21.59%、40代16.13%、50代15.94%、60代以上11.96%。
まず、認知度を調べるため「2011年7月24までにテレビのアナログ放送が終了することを知っていますか」という質問を調査対象全体に行った。
最も多い回答は「知っている」で91.10%(983人)、これに続く「聞いたことはある」8.53%(92人)をあわせた99.63%が、アナログ放送の終了を認知していることになる。
1年前の調査でも、98.8%と高い認知度であったが、この1年でさらに認知度は上がっているようだ。
「知らない」と回答した4人(0.37%)を詳しく調べてみると、年齢別では10代が1人、30代が2人、50代が1人。母数の多い30代は2人となっているが、あまり年齢での認知度の差はないようだ。
次に普及率を調べるため、テレビを所有していない11人を除いた1,068人に、自宅で視聴できるテレビ放送を尋ねてみた。
「地上デジタル(ワンセグは含まない)」を選択したのは29.31%(313人)。普及率は約3割といえる。1年前の調査では26.1%だったので、3ポ
イントほど上昇しているが、この伸び率では総務省が掲げる4年後に普及率100%というのはかなり難しいといえるだろう。では、現在地上デジタル放送を視聴していない766人は、今後地上デジタル放送を受信するために対応機器の購入を考えているのだろうか。
57.57%(441人)は「購入する予定」のようだが、「テレビを見るのをやめる」という回答も2.48%(19人)あった。
1年前の調査では「テレビを見るのをやめる」との回答は1.8%であったが、若干増えてしまっている。普及率も上がっているが、テレビ視聴を諦めてしまうユーザーも今後増えていくかもしれない。
「テレビを見るのをやめる」という回答、意外と少ないな。
昔と違って、娯楽はたくさんある。
一日に使える時間はみな均等に24時間しかないのに、テレビばっかりいつまでも娯楽の王様にいるっていう考えが間違いだ。
広帯域の通信回線がもっと普及すれば、見たい番組だけネットで購入してみるなんてこともできるだろうし、「テレビで見る」必然性なんてまったくないんだよね。
地デジなんてユーザにとってたいしたメリットなんかない。
機器もまだ高いし。
今でも、テレビを持っていないと変人扱いされるけれど、これを機会に、自分にとってテレビってものが、どういう意味があって、本当に必要なものなのかどうか、再考したほうが良いかも。
一割くらいの人は、テレビなんて要らないんじゃないかと思うけどなぁ。