お家騒動
もうすぐ首都圏では「ほっかほっか亭」がなくなるかもしれない。
株式会社プレナスが、ほっかほっか亭のフランチャイズから抜けて、「ほっともっと」という独自ブランドで運営を始めるそうだ。
フランチャイジーが独立するなんて珍しい話ではないが、この件が特異なのは、株式会社プレナスというのは、チェーンの創業会社である「株式会社ほっかほっか亭」を合併し、内包しているという点だ。
だから、管轄する店舗が、全ほっかほっか亭のなんと三分の二に当たるのである。
株式会社ほっかほっか亭は後に株式会社ほっかほっか亭総本部を設立、自身は東部エリア本部となるのだが、ここで注目すべきは、親と子がひっくり返っている点だ。
その後紆余曲折を経て、株式会社ほっかほっか亭は株式会社プレナスに買収され合併され、これによってプレナスは株式会社ほっかほっか亭総本部の株式を4割以上確保。
ややこしいのは、吸収合併した株式会社ほっかほっか亭が、ほっかほっか亭創業の会社だったことである。
だから、プレナスは「ほっかほっか亭」に対する相応の権利を持っていると考えられる。
それゆえに、商標権の侵害とかで数年前から総本部と対立している。
ちなみに、株式会社ほっかほっか亭総本部の株式の過半を握るのは株式会社ハークスレイという、これもプレナスと同様に関西の地域本部運営会社。
個人的印象としては、異母兄弟が家督相続をめぐって争っている感じ。
さて、プレナスとハークスレイ、どっちが勝つことやら。
資本関係や権利関係はきちんと整理しておかないと、どうしよもないことになるという良い例だね。