日本は憲法九条で守られてきたのではない
今日は61回目の憲法記念日である。
ニュースを見ていると、相変わらずあちこちで「護憲」だの「改憲」だのと、運動が行われているようだ。
不思議なのが改憲にしろ護憲にしろ、ニュースで取り上げられるのが「戦争」「自衛隊」、つまり第9条のことだけなことだ。
僕は、現憲法は改正すべきだと思う。
それは何も第9条だけではなく、第76条、第89条にも問題があるからだ。
また、国土に関する規定がまったく無い。
憲法9条について言えば、未だに有効とされる不戦条約がある以上、あえてわが国の憲法の条文に入れる必要性はないように思える。
不戦条約を批准した国々は、第9条と同じような制限が加えられるから、第9条がわが国独自のものとする考えは誤りだし、不戦条約が戦争の防止に役に役に立たないのなら、第9条もなんら変わりはない。
「戦争をしない」という意思は明文化されていようといまいと、日本国民の意思があれば実現可能なことであり、その意思が変化したときに憲法に縛られるのは、本末転倒である。
わが国民の多くが「戦争をしなければならない」と思ったときに、自らの国の憲法がそれを縛るのは許されないことなのである。
憲法は大切な法律であるが、永久に不滅のものではない。
時がたてばかえなければならないところは必ず出てくる。
わが国もそろそろ新しい衣に着替えて、新たな国家百年の計をたてるときだと思う。
日本は憲法九条で守られてきたのではない
批判があるとは思うが、あえて言いたい。日本は、日本国憲法第九条に守られてきたのではない、と。…