電子マネーは便利?
なかなかおもしろい記事だと思う。
僕もモバイルSuicaユーザで、既に生活から切り離せない存在となっている。
とはいえ、ここ何十年かの切符まわりの鉄道システムの変化は、利用者にとって本当に便利になったといえるのだろうか。
A駅からB駅に行くとき、まずはA駅の改札でSuicaをタッチし、B駅に着いたらまたこちらの改札でSuicaをタッチする。
一見簡単なことのように思えるが、実は前段階の作業がある。
まず、Suicaを購入し、A駅からB駅までの運賃に相当する金額のチャージを行っていなければならないのだ。
少し前の場合、まずはA駅の自動券売機前の運賃表でA駅からB駅までの運賃を調べ、自動券売機で相当する金額の切符を買い、自動改札を通過し、B駅に着いたらこちらの自動改札に切符は回収される。
もっと前の場合、A駅の窓口で「B駅まで」と伝え言われた金額を払い、改札で切符を渡し入鋏してもらい、B駅に着いたらこちらの改札で切符を渡して出場する。
さて、利用者にとってもっとも負担の少ない方法はどれであろう?
言うまでもなく、ほとんどの人にとっては「もっと前の場合」である。
これらの変化は、鉄道事業者にとっては経費の節約だ。
有人の切符売場が自動券売機にかわわれば同じ面積に多くの販売機をおけるし、人を減らすことができる。
有人改札を自動改札にかえれば同じ面積でより多くの人が通過できるし、人を減らすことができる。
切符や定期券が非接触型のICカードにかわれば自動改札の駆動部分の故障が減る。