熊と鹿
爆笑。
政府が音頭を取って進めている、2011年7月24日までの、テレビ地上波放送の完全デジタル化。今をときめくイメージ・キャラクターとして、引っ張りだこなのが「地デジカ」だ。一方、ひっそりと世を去ろうとしているアナログ放送を惜しんでユーザーが作ったパロディー・キャラクターが「アナロ熊」だ。
その「アナロ熊」が、さっそく「YouTube」にも登場。「ずっと前から、こっそりいます。茶の間の空気をなごませる」、「そろそろお別れ、昭和とバブル。平成不況を共にした」などと、頭にアンテナをつけて、歌と踊りを披露する。
地デジカが登場するシーンでは、「新人様はとってもすごい。ドエライ画質で攻めてくる」などと、青ざめる。最後のシーンはバックに夕焼け空。地デジカに「引導を渡され」消えていく「アナロ熊」の哀愁がただよう。
ところで、地上波デジタルPRの旗手だった草なぎ剛クンが、深夜の公園での失態(あえて、こう書く)のためCM降板。その結果、「ゆるキャラ」で盛り立て役のはずだった「地デジカ」が、主役に躍り出ることになった。
新人「地デジカ」が目立つようになっただけに、「アナロ熊」クンにも注目が集まりそうだ。一般庶民に有無を言わさぬ形で進められている「デジタル化」に違和感を覚え、去りゆくアナログ放送に寂しさを感じる人々の心を映し出すかのごとく、「アナロ熊」クンは今日も「YouTube」で歌い、踊っている。(編集担当:如月隼人)
僕も地デジには懐疑的なんでね。
「反地デジ」とまではいかないけど。