提灯
プリンタのインク数にはどんな意味が?
インクジェットプリンタを使っていて、ときどき疑問に思うのが、インクの数。4色もあれば倍の8色対応プリンタもあり、その数や種類に一体どんな意味があるのか。この素朴な質問をプリンタメーカーのエプソンさんに聞いてみた。まず、インク数の意味の前に、そもそもインク数はどこまで増やせるものなのか。
「理論的にも物理的にもインクの色数を増やすことは無限に可能です。しかし、増やすほどプリンタの本体サイズも大きくなるうえ、インク交換の頻度が増えるなどのメンテナンス負荷もかかってしまいます」では、普及モデルは4?6色、プロ、写真愛好家向け用は8色にしている意味は。
「カラー印刷は通常シアン(青)、マゼンタ(赤)、イエロー(黄)、ブラックの4色で表現しますが、『EP-802A』などの6色モデルのプリンタは、ライトシアン、ライトマゼンタを加えることにより、一般的に撮影される被写体で多い人物(肌色)や風景の中間色のグラデーションをより自然に表現できるようになります」つまり、カラー印刷のためには最低4色あればいいのだが、さらに色数を増やすことで表現力が豊かになるということ?
「表現力はインクの色数だけで決まるわけではありません。当社では各インクをマルチサイズドッドテクノロジーにより、データに応じて多数のドットサイズ(インク粒の大きさ)に打ち分けができます。これにより、6色モデルでは6色を最大限活用した高階調性を、4色モデルでも6色に引けを取らない表現力を実現しています」「8色インクモデルは、写真愛好家やプロ写真家向けとして用意しており、どのような写真表現をしたいかによって選べるように、機種によって色構成が異なります」
色数を増やしただけでなく、色構成の種類も増やしているわけだ。
ちなみに、同社製プリンタ『PX-5002』でいうと、フォトブラックまたはマットブラック、グレー、ライトグレー、イエロー、ビビッドマゼンタ、ビビッドライトマゼンタ、シアン、ライトシアンとなる。おもな特殊カラーのそれぞれの意味は以下の通り。
○グレー/ライトグレー:ブラックと合わせて3種類の濃度のブラックインク構成。暗部はブラックで、中間部分はグレー、ハイライト部はライトグレーで表現する
○ビビッドマゼンタ/ビビッドライトマゼンタ:深い海の青や彩度の高いピンクに代表される、ブルーやマゼンタ領域の色域が拡がる
○レッド/ブルー:通常は混色で表現するものを単色で表現する。色再現範囲が広がり、発色の良い表現が可能
○オレンジ:肌色、赤色、黄色の発色が大幅に向上するう?む、色数やドットサイズやら、色表現って結構難しい話。ま、ただ、色数が増えると画質が向上するのは間違いない。だから、プロ、愛好家向けプリンタはいろんなインクを使えるようにしているのだ。
筆者はというと普段、8色顔料インクモデルを使用。ふつうの黒以外にグレー色があるので、モノクロ写真のプリントに重宝している。みなさんも用途や好みに応じて、いつも使っているプリンタの色数をチェックしてみてください。
(羽石竜示)
なんか、あまりにも質の低い記事で笑ってしまった。
エプソンの広告のようだ。
理論的に色表現はシアン・マゼンダ・イエローの三原色があればOK。
でも実際のインクを使ってブラックを作ろうと全部混ぜると、なんだか青みがかったり赤みがかったりした黒ができてしまう。
中間色の表現でも、発色が悪くなる。
だから、その補助として中間色のインクがあるわけ。
ドットサイズが細かくなって、打ち分けができると、ドットの量を調整できたりドットの重ね方の調整ができるから、中間色の発色が良くなる。
だから、キヤノンのフラッグシップモデルの色数が減ったこともあったり。
長々と説明した記事の割にわかりにくいね。