eneloop計画 その2
前の記事で少しだけ触れたが、eneloopの単二用スペーサーは使い勝手が悪い。
単三の電池を単二や単一にできるから、用意する充電池は単三と単四だけで済むメリットがあり、いいアイディアではあるのだが。
具体的に示そう。
電池を押さえるためのスプリングが強力で、電池ボックスに余裕がない我が家の目覚まし時計の場合。
スペーサーと充電池が固定されていれば、こんな問題は起こらないのだ。
ということで、ホームセンターや100円ショップで売っている電池アダプターを買ってきた。
試しに例の目覚まし時計に装着してみる。
見た目は変わらないが、取り出すときが決定的に違った。
普通の単二乾電池を取り出すのと変わらず、簡単に外せた。
ちなみに、出来が悪いのは単二だけ。
単一は単二と違い、単三より長いから、充電池がスペーサーを突き抜けないようになっている。
サンヨーのもパナソニックのも、ホームセンターで売っているアダプターより出来が悪いのに値段が高い。
eneloopそのものは皆にお勧めできるのに、単二のスペーサーだけはゴミ商品だ。
皆に勧められるeneloopだが、用途によっては適さない場合もある。
たとえば、照明器具に使う場合だ。
特にアルカリ乾電池を使うことを前提とした懐中電灯の場合、乾電池の定格出力が1.5Vなのに対して、eneloopを含む一般的な充電池の定格出力が1.2Vなので暗くなる。
最近小さなMAG-LITEを購入したので試してみたが、eneloopの場合だとかなり暗かった。
充電池は瞬間的に高出力(高電圧)が必要な機器には不向きなのだ。
(実は、eneloopを含むニッケル水素充電池はフル充電直後のほんの数分だけはアルカリ電池以上の出力が出る。このため、タミヤ公式のミニ四駆のレースでは使用禁止となっている。とはいえ、フル充電直後のほんの数分だけのことなので、実用上はやはり低出力だ。)
もっとも、低出力だからといってeneloop性能が悪いわけではなく、定格1.5Vのアルカリ乾電池は使用していくうちに出力が低くなるのに対し、eneloopは充電が切れる寸前まで1.2Vを保ち続けるのだ。
家中の乾電池使用機器を完全にeneloopに置き換えるのは難しいけれど、ほとんどの機器はカバーできるはず。
環境なんてどうでも良いけれど、乾電池と単純比較してコストが10分の1になる経済性は無視できない。