リテラシー
僕は同世代では、PCやネットには比較的長く携わっている方だと思う。
しかもただ長いだけじゃなくて、それなりに挑戦的。
イノベーターとは言わないけれど、アーリーアダプターだったりアーリーマジョリティだったりすることが多い。
少なくとも、僕の周りにいるごく普通の人間はサーバ借りて独自ドメインでFSWikiやMTを運営しているなんてことはない。
twitterやってる人も見ないな。
せいぜいブログやSNS程度。
この世界に比較的長くいて感じるのは、ものすごく普及した代わりに、リテラシーの低すぎる人が増えたな、と。
そういう人でおもしろいと思うのが、PCをハードとソフトに分けて考えられない脳の構造。
ウィルスに感染して起動しなくなると「パソコンが壊れた」って。
(僕はパソコンって言葉も好きじゃなくて、基本的にPCって書く。)
対策ソフトさえ入れていれば、ウィルスは怖くないとか思っている人も多い。
自分のPCに用途不明のソフトが入っていても気にしないとか。
こういうことを書くと「無學童子はわかっている人だから」と指摘を受ける。
でもね、まず断っておくと僕は文系なの。
決して技術屋さんじゃない。
何が違うかというと、たぶんかける時間とお金。
それなりに努力してるわけだ。
そして最も違うのが、人に聞かずに自力解決しようとするところ。
マニュアルは隅から隅まで目を通す。
それも、わからないなりにね。
これやると、はっきり言って遠回りだし時間もかかる。
でもその過程で蓄積される知識って、結局別のことに役立つことが多い。
仕事でもプライベートでも、僕にPCのちょっとしたことを聞いてくる人がいるけど、たぶん身になってない。
「また聞けばいい」位にしか思っていないだろうな。
PCとインターネットっていうのは、ものすごく自由度が高い。
たとえば、自作の携帯電話でドコモのネットワークにアクセス、なんて出来ないでしょ?
技術的に出来たとしても、法令違反だし。
PCとインターネットにはそんな制限はない。
制限なしの自由な代わりに、参加する皆に責任がある。
本当だったら、インターネットに参加する末端のユーザーでさえ、パワーユーザじゃなきゃいけないのだと思う。
少なくとも、セキュリティに対してそれなりの知識は持っていないと。
PCを使っていて何か不具合に遭遇したとき、それは他者の責任であると考えるなら、そんな人はPCユーザとしては不向きだ。
ネットとメールしかやらないなら、PCじゃなくて携帯電話か何かでやってくれ。