若者の○○離れ
どうもマスコミは「若者の○○離れ」という表現が好きなようだ。
基本的にそんな記事は信用しないけど、テレビ離れは本当かもしれない。
残念ながら、最近面白い番組を見た記憶がない。
というか、昔からテレビ(地上波に限る)はあまり見ない方だったかもしれない。
ニュースや情報系の番組は時々見るが、ドラマはまず見ない。
バラエティもあまり見ない。
見たとしても、たまたまテレビをつけたときにやっていた、という程度のもの。
ちなみに僕がよく見るのは、CATVで配信されているCS系やBS系の局ばかり。
地上波だとNHKが多いかな。
映画は映画館で見る以外は、DVDなんかを買うか借りるか。
見たい物はお金を払ってでも見たいけれど、そう思えない物は無料でも見ない。
ラジオが滅びなかったように、テレビが滅びることもしばらくはないだろう。
でも、一時期ほど大きな顔をしていられることもなくなるはずだ。
趣味も時間の使い方も多種多様なこの時代に、万人受けする番組を作ろうとする姿勢は間違っている。
多くの人向けに作る番組は、結局誰にもうけない番組になってしまう。
特定の明確なターゲットを定め、的確な番組を作るべきだ。
それが可能になれば、広告販売のハードルも下がる。
テレビCMは広告効果が測定しにくいから、測定できる確実な広告媒体にお金が逃げるのは当然のこと。
広告以外の収入源をきちんと確保できないテレビ局は、間違いなく淘汰される。
逆に、広告以外の収入がきちんと確保されれば、番組制作においてスポンサーの顔を窺わなくてすむようになる。
スポンサーにも依存しなくなれば、クレームだって怖くない。
一昔前に比べて、テレビの表現から過激さが減ったのはなぜだろう。
規制が厳しくなった面もあるだろうが、もっと大きな理由はスポンサー側にクレームがいくからではないか。
面白い番組は必ず賛否両論巻き起こす。
クレームを避けるような及び腰な番組作りでは、面白いものはできない。
各局はテレビが必需品でないことを改めて認識すべきだ。
テレビがなくても生きていける。
各家庭に一台は必ずあるという時代は近いうちに過去のものになるだろう。
特に地デジ移行時は、大きな危機となることだろう。
今後、テレビは多くの選択肢の中の一つに過ぎなくなる。
忙しい現代人の貴重な時間を、「この番組のために割きたい」と思わせるだけの魅力的な番組を作る能力が問われる。
そんな時代になっても、今の地上派各局は生き残れるのだろうか。