地味に面白い
NHK教育で「ITホワイトボックス」という番組をやっている。
今やっている新シリーズは「ITホワイトボックスII」。
教育テレビで毎週木曜日23:30から。
ナビゲーターは森下千里、進行は高市アナウンサーで、毎回特別講師を招いてテーマを解説してもらう。
僕と会ったことのある人ならわかると思うけど、ITスキルは高い方だと思う。
ただ、独自の美学があるので一般的な相談を持ちかけられると、期待と違った答えを出すと思うけど。
(余談だが、たとえば「ホームページ」「パソコン」という言葉は原則として使わないし、Diogenes ClubのページのHTMLから、W3C準拠でない部分を一切除いたこともあった。ちなみに、ホームページではなくウェブサイト、パソコンの代わりにPCという言葉を使う。)
そんな僕でも、素朴に「メールはなぜ正しく届くの?」なんて問いかけられても説明に困っちゃう。
SMTPとかPOP3とかTCP/IP、そういった言葉での説明になるけれど、わかりやすくかみ砕いての説明は無理。
そういったことを、きちんとわかりやすく解説してくれているのがこの番組。
すごいのが講師陣。
「ミスターインターネット」の村井純教授とかUI研究の第一人者の増井俊之教授とか、元Microsoft副社長の古川亮教授か。
元月刊アスキー編集長の遠藤諭氏や、元DoCoMoの夏野剛氏とか。
普通ね、村井純に「メールはなぜ正しく届くの?」なんて聞けないよ。
だいたい三人の掛け合いで番組が進行していくのだが、意外に感心したのが森下千里。
よく知らなかったのだが、お馬鹿なアイドルじゃないのだね。
確かにITに関しては詳しくなさそうで間の抜けた言葉を発するけれども、それが意外に一般的な説明のきっかけには好都合だったりする。
理解力に優れていて、番組の終盤では細かいことはともかく、大枠ではきちんと理解しているところがすばらしい。
意外にきちんとまとめるのでびっくりだ。
初心者向けのパソコン講座的な番組かなと思っていたけれど、なかなか硬派できちんとしている。
今後、ITとは必ずおつきあいしなければならない以上、特に疎い人は必ず見ておくべき番組だと思う。