Windows Home Server導入 その5
さて、本が役に立たないので自力で調べるしかない。
基本的に、Windows Home Serverの役割は
- ファイルサーバ
- クライアントのバックアップ
- メディアサーバ
- インターネットから家庭内ネットワークへのリモート接続
たったこれだけ。
ただ、これって大事なことが多いんだよね。
ITに疎かったり、家庭でしかPCを使ったことがないか、職場の環境がまともじゃない人は知らないかもしれないけれど、複数のPCでのファイル共有をスムースに行うのって、結構難しかったりする。
嫁さんに必要なファイルを渡そうと思ったら、
- メールを送る
- LAN経由で渡す
- USBメモリで渡す
とか考えられるのだが、大きなデータをメールで送るなど迷惑きわまりないし非効率。
LAN経由で渡そうと思ったら、嫁さんがいないのでPCが起動していない。
逆に、僕がいないときに嫁さんがファイルを受け取ろうと思っても僕がいないので僕のPCにアクセスできない。
仕方ないのでUSBメモリにファイルを入れて、メールで連絡。
馬鹿馬鹿しい。
共有するファイルはいつも決まった場所において、いつでもアクセスできるのが望ましい。
嫁さんとのファイル共有という話以前に、自分一人のファイル共有だって必要。
いつでもどこでもどのPCからでも、自分のデータにアクセスできるってのは便利。
だからこそGmailやGoogleアプリが存在するのだ。
バックアップだってバカにできない。
大事だと思うからこそ、Acronis TrueImageで毎日バックアップをとっているのだ。
ただ、家庭内にある全部のPCのバックアップをとれるかというと、自分のPCは別にして、特に嫁さん管理のものは難しい。
僕が常に面倒みられるわけではないのだ。
第一、台数分バックアップソフトを買ったら結構高いじゃないか。
WHSのバックアップはなかなか便利で、クライアントにソフトをインストールしておくと、後は自動でやってくれる。
指定した時間帯にスリープを解除してバックアップととってくれるのだ。
シャットダウンした状態のPCを自動的にWOLで立ち上げてくれればもっと良いのだが。
メディアサーバは、これこそ家庭向けサーバの神髄の機能ではないか。
Windows Media Connect対応製品に、メディアファイルをストリーミング配信してくれる。
サーバにデータを置いておけば、どのPCからも再生可能になるわけだ。
最後の機能はリモート接続。
ファイル共有のところで触れたが、いつでもどこでもどのPCでも自分のデータにアクセスできる、という機能を実現するのがこれ。
自分のサーバにデータさえおいておけば、モバイルでも会社でもインターネットカフェからでも自分のデータにアクセスできるようになる。
Googleアプリとの違いは、Googleの形式ではなく元のままの保存形式なのと、容量制限がないこと。
さらに、Googleという企業に自分のデータを預けて預けて良いものか、という疑念が必要ないこと。