戸越銀座
ここのところいくつかのテレビで戸越銀座商店街についてやっていたので、懐かしくなったので久々に行ってみた。
僕は元々品川区民で、ある時期は週に一度は必ず行っていたほどだったのに大学に入ってからはご無沙汰だった。
おかげで方向感覚も狂う始末。
いったい何年ぶりだろう?
昼過ぎに着き、大崎方面に向かって歩き出す。
途中でおでんコロッケを食べたら急におなかがすいてきた。
戸越銀座商店街といえる最果ての方まで行って引き返そうとしたところ、妻が美味しそうな店を発見。
「洋食厨房 TAEGAMI」という店。
何の気取りもない店構え。
メニューという物がないそうで、黒板にあったリストから適当に選ぶ。
とりあえず僕は一番上にあった「和風オムライス」。妻は「下町風メンチカツ」。
何の期待もせずに出てきたオムライス。
食べてみてびっくり。
僕が食べてきたオムライスの中で、一番うまい。
ハインツのケチャップを「お好みでどうぞ」と一緒に出してきたが、かけると逆にもったいないくらい。
妻の食べたメンチカツも、肉汁がしっかり閉じ込めてあり極上の逸品。
この記事を書くに当たってググってみたら、出るわ出るわ、この店に関するグルメ情報が。
今度は夜の営業時間に行きたいと思う。
満腹になったところで再び散策開始。
マスコットキャラの銀ちゃんがやたらと目につくあたりにケーキ屋を発見。
店頭に「戸越銀座コロッケ」の旗が立っていたが、それらしいものが見当たらないので「なんだろう」と二人で話していたら、向かい側の貴金属店の人?が「あそこは唐辛子ケーキで有名な店だよ」と教えてくれた。
(その人は何者なのだろうとおもったら、どうやら商店街の町おこしの中心人物のようだといことが後でわかった)
プレジールと言う小さなお店で食べるところはない。
無愛想なおじいさんが応対。
多分この方がオーナーシェフなんだろう。
僕の中で良い職人は無愛想と決まっているのだ。
唐辛子ケーキは一個しかないと言うことで、一個だけ買って店を出た。
味見したいところだが、落ち着いて座れる場所がない。
でもよく考えたらここは戸越。
とうことで少しだけ離れていたけど戸越公園に向かう。
戸越公園の少し手前にも公園があったので入ってみるとこんな建物が。
「国文学研究資料館跡」だってさ。
そういえば僕が仕事で出入りしている立川市役所の前にあったな。
元はここにあったんだ。元品川区民なのに知らなかった。
僕の子供の頃はなかった気がするが?
戸越公園の池の畔の東屋で、ホームレスのおじさんたちが歓談するのを尻目に唐辛子ケーキを試食。
結構辛いぞ、これ。
だが同時にうまみもある。
惜しかったのは、これしか買わなかったこと。
ほかのケーキも買えば良かった。
これは手土産に使えるぞ。
戸越銀座は遠いけど。
公園を一回りした後、戸越銀座商店街に戻りさらに散策。
「おせんべいやさん本舗」という店にたちよる。
黒胡椒せんなどを購入。
チラシを見ると、深谷が本店。
何だ、逆輸入だぞ。
さらにてくてく歩くと有名な古書店小川書店に到着。
戸越銀座商店街はここで終わり。
と、ここまで書いていて疑問がよぎる。
そういえば、竹田書店という古書店を見かけなかった。
竹田書店は僕が小学生の頃初めて接した普通の古書店なのだ。
僕の持っているてんとう虫コミックスのドラえもんの半分くらいはここで買った物のはず。
で、検索してみたら今年に入ってから閉店してしまった模様。
実家近くのかなりお世話になった新刊書店もすでになく寂しい限り。
その後武蔵小山商店街まで足を伸ばして散策したけれど、こちらは時間をかけられずあまり見るべきものはなし。
このRの建物のセンスは公共施設にしてはよいと思う。