存在感の薄い財布
前から気になっていた財布をついに買った。
一部で話題の 「薄い財布 abrAsus」だ。
まずは結論、これはすばらしい。
今はメインの財布となっている。
もっと早く買うべきだった。
この財布の最大の特徴は、その名の通り薄いことである。
カードの収納枚数、硬貨の収納枚数を極限まで切り詰めた上、通常の二つ折り財布では重なって厚みが出てしまうカードと効果を、上手に分離している。
これにより、厚みが一般的な二つ折り財布の半分以下になっているのだ。
二つ折り財布をスーツの胸ポケットにしまうと、膨らんでしまって格好が悪いが、これだけ薄い財布だとスマートなままである。
実際に使用し始めて一週間たつが、財布の存在を忘れてしまうほどである。
この財布を導入するに当たって気になったのが、硬貨の収納枚数が少ないことだ。
15枚入るので、999円持つことができる。
間違いのない会計をすれば、これ以上増えることはない。
でも気になったのは、自販機などの場合必ずしも最適な硬貨で釣り銭が出てくるわけではない、と言うことだ。
本来500円玉で出てくるはずが、100円玉5枚で出てきてしまうといったことが、経験上頻繁にある。
ある程度硬貨の枚数を持った状態でそうされると、飽和してしまうと思ったのだ。
ところが実際に運用してみると、それは杞憂だということがわかった。
実際のシーンの中で、硬貨が10枚を超えたことがほとんど無いのだ。
財布の中で10枚以上硬貨が残った中で、最適でない釣り銭を出される可能性はかなり低い。
つまり、実際の運用ではほとんど問題にならなかった。
もう一つ心配だったのが、収納カード枚数の少なさだ。
ところが、これはすでに解決していた。
僕はかなり枚数の入るカード入れを鞄の中に常備している。
余分なカードはこの中にに移せばよいだけだった。
この財布を使うと、日常所持するカードは必然的に厳選される。
これにより、実はどのカードがいらないのか自ずと知れてくる。
現金会計は会社の食堂でしかない。
僕はキャッシュレス推進者だから、日常の買い物はクレジットカードか携帯電話などに搭載された電子マネーで済ませてしまう。
つまり、現金会計はほとんど無いので、そもそもこういった財布で問題無かったのだ。
欠点はもちろんある。
たとえば1万円札5枚と千円札5枚を収納して折った場合、一万円札が少しゆがむ。
これは千円札に比べてサイズが大きいから、畳んだときに少し詰まってしまうためである。
もう一つは、カード入れの構造上、カードの枚数が少ないと抜け落ちてしまうこと。
きっちりキープされる程度には、枚数を入れる必要があるのだ。
そしてもう一つは、レシートの処理に困ること。
今までは財布の札入れ部分に入れていたが、この財布の場合それは面倒。
レシートが出てくるうシーンでは鞄を持っていることがほとんどなので、鞄の表面のポケットに放り込んで、帰宅後にScanSnapで読み込んで処分することにした。
この財布を導入してから、持つべきカードを厳選したり、現金の運用方法を変えたりで、ライフスタイルを少しだけ見直すきっかけになった。
かかる手間以上に、薄い財布導入によるメリットは大きかったと思う。
長く愛用したい。
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