熟議の国会
菅改造内閣として初の国会となった今臨時国会で、政府提出法案の成立率は過去10年間で最低の37・8%にとどまった。菅首相が掲げた「熟議の国会」には程遠い現状を裏付けた格好だ。
政府提出法案37本(通常国会からの継続審議を含む)のうち、成立したのは14本。国家公務員(一般職)の年間平均給与を引き下げる改正国家公務員給与法など、事務的に必要な法案が大半で、政治主導確立法案をはじめ、「菅カラー」を打ち出すことを狙った法案は、実質審議のメドすら立たなかった。
成立率は、秋の臨時国会でみると、過去20年間では1990年の20%、98年の35・3%に次ぐ、過去3番目の低さ。菅首相初の党首討論も開催されずに終わった。玄葉国家戦略相は3日の閣議後の記者会見で、「残念賞を込めて、『熟議』という言葉が今国会の流行語だ」と自嘲気味に語った。
(2010年12月4日00時02分 読売新聞)
これだけコトが進まなかった国会も珍しいと思う。
それだけ、民主党の国会運営が稚拙と言うことなのだろう。
自民党時代が必ずしもよかったとは思わないけど、これほどひどい国会運営は見たことがなかった。
むしろ、野党の要求を丸呑みしたり、アクロバットな連立を組んだりと、何が何でも通そうという意志が強かった印象がある。
民主党の中には野党が足を引っ張っているという意見もあるようだが、民主党が野党だった時代のことを忘れているのか。
与野党が入れ替わって自民党はすっかり野党的になったが、民主党は与党と言うには稚拙すぎる。
入れた人に責任をとってもらいたいとすら思う。