不完全電子化計画 その3

自炊の話の前に、Sony Readerの電子書籍の機能の話をしておこう
機能的な面はよそのサイトに任せる。

これが扱える電子書籍ファイルは、XMDFファイルとEPUBファイルのみ。
このほかに扱えるファイルはPDF/TXT/JPEG/GIF/PNG/BMP。
普通、Sony Readerを買った人が電子書籍を購入するサイトはReader Storeだろう。

このサイトではクレジットカードが必須。それ以外の決済方法は、ソニーポイントくらいしかない。
カードの持てない人は事実上利用不能である。

ここの書籍数は1万683点だそうだ。(出典 ITmedia)
これが多いか少ないか考えてみると、現在リアル書店で新規開業が多いのは100坪以上。
100坪クラスで必要な本は5万タイトル程度だそうだから、決して多くはない。
1万冊程度では、人によっては欲しい本は1冊も見つからないと思う。
一般的な書店の売れ筋は雑高書低といって、雑誌がかなりの割合を示すが現段階では定期刊行物は扱っていない。
しかも、ここで扱っているのは今のところ本当の「書籍」しかない。売れ筋のはずのコミックスはないのだ。
とはいえ、新しい本をそろえようと努力している感じはあり、近い将来それなりに数を集める可能性はある。

仮に欲しい本が見つかったとしても、すぐには買わない方がいい。
ここで買う本には例外なくDRMがかかっており、認証された端末でしか再生できない。
実は、NetWalker専用書店で買ったかなり高い本がSonyReaderで再生できず痛い目にあったのだが、ここで買ったものも同じことが起きる。
「SonyReaderでしか読まないならいいんじゃない?」と思われるかも知れないけれど、「電子書籍の決定版」といえるファイル形式や端末が出ていない以上、特定の端末でしか読めないファイルはあとあと面倒なだけだ。
その点、DRMのかかっていないXMDF形式の書籍なら今のところ将来別の端末で読める可能性が強い。

そういうときに利用したいのが電子書籍の老舗の「パブリ」や「パピレス」だ。
ここで販売されるXMDF形式の書籍は特定の端末に依存することなく、PCやSonyReaderやGALAPAGOSで読める。
対応を確認する必要があるが、携帯でも読める。
決済もクレジットカードだけではなく、プロバイダ決済などを選ぶこともできる。
気をつける点はただ一つ、これらのサイトはXMDF形式以外の電子書籍も販売しているので、間違えて買わないこと。

この項続く。
次回は無料で入手できる電子書籍について。

無學童子
不完全電子化計画電子書籍

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