『348人の女工さんに仕事の話を聞いてみました』
いや、これは面白い。
何が面白いって、内容も形態も。
何が面白いって、内容も形態も。
アマゾンで買うとびっくり、届いたのは段ボールの板一枚。
そこにはURLが書いてあり、アクセスするとPDFやEPUB形式の本がダウンロードできる。
内容は、大正時代に女工さんに取ったアンケート。
女工さんというと「悲惨」なイメージがあるかもしれないけれど、そんなことはなくいたって明るい内容。
このアンケートをとったのが県警のお役人様なので多少の遠慮はあったかもしれないけれど、割と本音が出ているように思える。
飯が柔らかいのが嫌だとか、漬物が匂うから嫌だとか。
「糸のけいきがずんずんとよくなれば、日本国のみなさんがたのしいです」なんてなかなか良いフレーズかと。
下は14歳から上は40手前までなかなか幅広いが、おおむね10代後半から20代前半か。
当時のそのままの表現なので分かりにくいところもあるが、近代史を専攻した私としては大変楽しい本だった。
☆☆☆★★