東京国際ブックフェア
土曜日は恒例の東京国際ブックフェアに行ってきた。
例年と違うのは、一般読者としてではなく別の肩書きで参加したこと。
やっぱり一般読者と扱いが違うと感じた。
なんというか、説明に寄ってきてくれるんだよね。若干うざいこともあったけど、これはこれでいいかもしれない。
来年は何とかして平日に参加してみようかな。電子出版EXPOは金曜で終わってしまっていたし、すでに撤収したブースもあったし。
それにしても残念なのはここのところ筑摩書房が参加していないこと。
河出書房や白水社や国書刊行会はいたので楽しめたけれどね。
台湾の出版社のブースなんかも面白かった。
目玉はやはり楽天のKoboか。
7,980円という戦略的な価格だったのでハードウェア的にいかがなものかと思ったのだが、Readerに遜色の無いように感じた。
事前予約すると3,000円分のポイント加算の特典もあるとのことなので一瞬予約しようかと思ったが、勤務先でも同じ物を売っているのにそりゃないだろうと言うことで思いとどまった。
Kindleがどんな展開をするのであれ絶対買うつもりなので、さすがに専用端末を何台も買うのは経済的にどうかとも思うし。。。
造本装幀コンクール展の入選作の展示などを見ていてつくづく思ったのは、やはり紙の本はいいなと言うこと。
普段は「電子書籍礼賛」的言動しかしていない僕が言うと意外かもしれないけれど僕はやはり蒐書家なのだ。
読むためだけの本だったら、電子書籍が一番だ。
だけど、内容・挿絵・装丁まで含めて、アートとして完成された本は電子書籍の比にならない魅力がある。
もしも出版社や著者が紙の本を買って欲しいと思うなら、その本という「物体」そのものを魅力のある物にする必要がある。
出版業界というとどうも斜陽産業的イメージがあるのだけれど、東京国際ブックフェアに来るとまだまだ未来のある産業に思えてくる。