オーシャンズ13
オーシャンズシリーズの第3作。
第2作はやや期待外れだったけれど、これはスピード感も戻って痛快。
なんと言っても、アル・パチーノ演じるウィリー・バンク。
悪人を騙す悪人という、このあくどさはさすが。
一作目のアンディ・ガルシアの上をゆく憎たらしさ。
そしてなんといってもそのアンディ・ガルシア演じるテリー・ベネディクトの活躍。さすがにびびる。
前作はヨーロッパだったけれど、今作はラスベガスに戻っている。
金と欲望が渦巻く場所だけに、こういう作品にはぴったりだよな。
前作でジュリア・ロバーツを怪演していたジュリア・ロバーツが出ていないのが残念。
ホテルの格付け審査員が、オーシャン達の策略でとことん酷い目に遭うところは笑いが止まらない。
前作は犯罪の動機もわかりにくいし敵もさほど憎たらしい感じもしなかった上、ストーリーが入り組んでいてわかりにくかったけれど、今回は敵は憎いし犯罪の動機も明確でストーリーも分かりやすい。
☆☆☆☆★
三部作を通して言えるのは、登場人物が多すぎてわかりにくいところかな。
特に僕は外国人の判別が苦手で。。。
ところで、ルーベンがバンクを信じる決め手になったのが、「シナトラと握手した」というところ。
これは「裏切らない」という意味。初期のラスベガスの立役者でもあるフランク・シナトラはマフィアとも関係が深かったとされ、握手したと言うことはそれは裏社会の掟に従う仲間と言うこと。
そのフランク・シナトラは1960年制作の「オーシャンと十一人の仲間」でダニー・オーシャンを演じている。
画像引用元 映画.com