書籍の販売金額増加
書籍販売、15年ぶりに増加 出版科学研究所調査、児童書好調
12/24(金) 11:12配信
共同通信
2021年の紙の出版物(書籍と雑誌の合計)の推定販売金額は前年比約1%減の1兆2100億円台となることが24日、出版科学研究所(東京)の調査で分かった。だが書籍は児童書などが好調で、約2%増と15年ぶりにプラスに転じる見込み。
同研究所によると、新型コロナウイルス禍の「巣ごもり需要」などを要因に、児童書、学習参考書に加えて文芸書、語学・資格関連の書籍が好調だった。業界で改善に取り組んでいる返品の減少も収益増に貢献した。
一方で同研究所は「コロナ禍によってネット利用が増えるなど、社会の変化に出版がどう対応していくのか、局面を迎えている」としている。
まあ、なんというか、と言う記事。
紙の出版物だけを抜き出して集計する意味ってなんなの?
紙の出版物と電子の出版物って、器が違うだけのことなのに。
記事中に、「児童書、学習参考書に加えて文芸書、語学・資格関連の書籍が好調だった」とある。さもありなん。
最近の児童書、特に絵本などはよく工夫されていて、電子書籍では無理な紙ならではの作りになっている。
学習参考書や語学・資格関連の書籍も、電子書籍よりは紙の書籍の方が勉強向きという意見も多い。
結局、電子より紙の方が強そうな分野が売れているのだと思う。
文芸書は電子書籍の方が有利だと思うが、紙信者もまだ多い中で、コロナ禍で単純に売り上げが上がったと言うことかな。
紙から電子への大きな流れは変わらないと思う。そんな中で紙の出版物が生き残れるかは、ハードウェアとしての特性を生かせるかにかかっている。
上記の分野のように紙の得意分野を生かしてゆかないと行けない。
そういうのは、CDを見ていれば分かるよね。
得意分野以外で言えば、物体として所有欲を満たす物が生き残る。
写真集とか画集とか、超豪華本とか。