プロパーカード

「お得」を求めて色々なクレジットカードを研究しているが、その中で気になったことがある。

クレジットカードに関わる法律で主なものは二つあって、一つは「割賦販売法」もう一つは「貸金業法」である。
改正貸金業法が2006年12月に成立し、現在は段階的に施行が進んでいるところである。
「グレーゾーン金利廃止」はニュースで聞いたことがあると思うが、これはこのときの改正による。

この中で「指定信用情報機関制度の創設」というのがあり、2009年6月までに施行されることになっている。
割賦販売法も2008年6月に改正され、総量規制が行われることになったのだ。

これは何を意味するかというと、たとえば各カード会社から与信限度枠いっぱいまで借り、別枠で消費者金融からも限度枠いっぱいまで借りて、、、、とできたものが、個人の総借入額が信用情報機関に把握され、出来なくなってしまうのだ。

さて、これの何が問題かというと、カードを多数持っていると、限度額が絞られてしまうことになるのだ。
簡単に言うと、カード一枚で限度枠100万の人が、10枚のカードを持ったらそれぞれの限度枠は10万、ということになりかねないのだ。

とすると、お得だからと言って下手にカードをたくさん作りすぎてしまうと、限度枠が極端に絞られ、かなり不便なことになってしまう。
それにカード会社の審査が厳しくなるから、簡単にカードを作ることもできなくなってしまう。
たとえば、これから海外旅行用にゴールドカードを作ろうとしても、よりいっそう厳しくなった審査によりはじかれてしまう可能性がある。

これからのカードライフは、カードをより厳選し、少ない枚数で勝負しなければならなくなるのだ。

提携カードはほとんど年会費無料であり、特定のシーンではかなりお得なポイント還元がある。
だからこそ、そのシーン別にカードを作っていたのだが、枚数を絞らなければならなくなるとすると、「オールマイティーなカード」と「自分にとってのもっともお得なカード」の2枚というのが良い選択だろう。

たとえば、JR東日本やSuica電子マネーをよく使う人ならJRの提携カードがもっともお得、車をよく使うならガソリン系カードがもっともお得と言うことになるだろう。

「オールマイティーなカード」というのは、実は余りお得とは考えられなかったプロパーカードが良い選択なのでは、と思う。
ポイントはお得ではないが、付帯保険(旅行保険・ショッピング保険など)・付帯サービス(アシスタントデスクなど)、そのほか提携先の広さなど、プロパーカードならではの特徴がある。

たくさんのカードが持てなくなるのなら、「オールマイティーなカード」としてプロパーカードは会費以上の魅力を持ってくると思う。

サービスという面で強力なのはやはりプロパーのゴールドカードだ。
カードにステータスを求めないのは自由だが、カードを持つことはその人の「金銭面での信用力」を現すことになる。
海外旅行でホテルのチェックインの際カード提示を求められるのはその為だ。

付帯保険や付帯サービスはノーマルカードより断然良い。
「オールマイティーなカード」としてゴールドカードを考えても良いのではないだろうか。

ゴールドカードを申し込むのは人によっては今が最後のチャンスになるかも知れない。
来年6月の貸金業法の施行で審査は厳しくなることが予想される。
不景気にが加速すれば、さらに厳しくなるだろう。

審査が緩いここ数ヶ月以内が勝負と言えよう。

無學童子
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