新宿ダンジョン
副都心線開通の折、ネットで渋谷駅のダンジョンっぷりが話題になっていた。
確かに渋谷は複雑で、副都心線開通に関わらずわかりにくい駅ではある。
その昔僕の親父が渋谷駅で、「銀座線はどこですか」ときかれて「階段を上に上ってください」と答えたら、「田舎者だと思ってバカにするな!」と怒られたとの逸話がある。
銀座線の駅って地下鉄なのに三階なんだから、仕方ないよねぇ。
さて、渋谷と併せて他の駅での考察も色々とやっているようだが、新宿駅に関する考察は甘いと思う。
新宿駅の複雑さは、おそらく駅ダンジョンとしては日本一だろう。学生時代からずっと毎日のように新宿駅を利用しているが、恥ずかしながら未だによくわかっていないのだ。
JRだけなら、何回か利用すれば覚えるだろう。ところが、私鉄や地下鉄の乗り換えが加わると、とたんに難易度が上がる。
まず怖いのが、新宿に存在するのは整数回だけではないということ。「中2階」的なフロアが多数存在する。大人の身長の高さほどもない小規模階段を何度も上り下りすると、自分が何階にいるのかわからなくなる。
そして乗り入れ線の多さ。京王線は二つの新宿駅があり、「新線新宿」は都営新宿線に乗り入れている。
都営は都営で、大江戸線の駅が「新宿」「西新宿」で二つ。
驚異的な広さででたらめにつながっている地下街とビルにより、周辺のいくつもの駅に歩いて行くことができる。
方向感覚から、「こっちへ行けば近道だろう」と歩いていくと、いつの間にか全然違うところに出ているのだ。
かれこれ十年ほど新宿駅を利用しているが、普段使うルート以外はいまいちよくわから無いのが実情である。