ポイント長者への道2
毎年恒例なのかどうか知らないが、発売中の日経TRENDYで「ポイント&カード 最良の選択」という特集が組まれている。
前回の「ポイント長者への道」を僕が書いたとき以来だから、1年4ヶ月ぶりということか。
前回と大きく変わったのは、多くの会社でポイント制度の改悪が起こり、従来のポイント獲得術が通用しなくなってしまったことだ。
代表的なのが、Edyへのチャージで多くのクレジットカードがポイントを付けなくなったこと。あるいはEdyで公共料金の支払いができなくなったことだ。
一般的にはいろいろなポイントを最終的に航空会社のマイルへ集約していくことがその答えだったが、実際のところ僕は航空会社を利用することがほとんどない。
従って、マイルに集約して航空券と交換するということに大きなメリットを感じない。
こういう場合は、自分の生活の中でもっともよく利用するポイントに集約するというのが新しい考えなのかも知れない。
僕はJR東日本をよく利用し、Amazonと楽天のヘヴィーユーザーであり、スーパーはイトーヨーカドーをよく利用する。
この場合は、Suicaポイント・あるいはSuicaへのチャージ・VIEWポイント、Amazonポイント・Amazonギフト券、楽天ポイント、アイワイポイント・nanacoポイントのいずれかに化けるようにカードを駆使すればよいことになる。
諸事情により、僕のメインカードはビックカメラSuicaカードだ。
ということは、すでに大筋は解決済み。
のこりはこのカードでカバーしきれない、あるいはもっとお得になる決済方法を持っている場合の補完である。
つまり、楽天のヘヴィーユーザーなら、決済方法は楽天KCのカードということになり、AmazonならAmazonクレジットカードという結論になる(残念ながらこのカードはもう終わりだが)。
それぞれのサイトや店舗ではそれぞれの提携カードが優待されるのは当然だし、僕がそこのヘヴィーユーザーなら、ポイント交換などによって集約する必要はなく、貯まったポイントはそのまま使えば良いだけだから、理屈としては簡単である。
次に考えるのは、クレジットカード決済の補完である。
つまり現金決済をなるべく避け、カードポイントを付けた上で、そのポイントを上記のポイントに集約するということである。
たとえば現金決済せざるを得ないときに、Tポイント加盟店ならTポイントをためられる。
このポイントは、実はいろいろなポイントに交換可能であり、その中に楽天ポイントがある。
現金代わりの決済として代表的なのが電子マネー。
ビックカメラSuicaカードでモバイルSuicaにチャージすると、実質1.5%分のVIEWポイントがつく。
SuicaでJR東日本系列の自販機で買い物をすれば1%のSuicaポイント、キオスクなら0.5%のSuicaポイントがつき、VIEWポイントに等価交換できるから、チャージポイントと併せて最大2%のポイントがつく。
Edyチャージでクレジットカードのポイントを獲得する手段はふさがれてしまったが、新たにEdyポイントが始まった。
Edyを使う度にANA/楽天(DoCoMoのみ)/ベルメゾン/au(auのみ)/ヤマダ電機/Tポイントのいずれかのポイントを足ることができる。
従って、僕の場合はEdyを使えば使うほど、Tポイント経由で楽天ポイントが貯まるというわけだ。
QuickPayもセブンアンドワイグループで使う場合は、アイワイカードとnanacoの連携カードがある。この場合、アイワイポイントとnanacoポイントが両方貯まる。
セブンアンドワイ以外でのQuickPay決済なら、みずほマイレージプラスカード(キャッシュカード一体型)があるので、モバイルQuickPayに紐付けしておけば、0.5%の還元率でポイントが貯まり、ビックポイントへ交換できる。
ID・VisaTouchは残念ながら持っていないが、既存のクレジットカードの作り替えや、銀行の提携カードの作成で押さえていくつもりである。
ポイント長者への道の近道
・現金決済を避ける
・銀行引落しを避ける
・明確な目的(この場合は明確なポイント集約先)を見定める
ポイントをうまく使えば、年間実質で数万円のバックがある。
そう思えばそれほど面倒でもない。
銀行引落しがクレジット決済になるだけなら、手続き社初回だけ。
現金決済を行わなくなると、銀行に現金をおろしに行く回数が減るので楽になるし、ATMの時間外手数料も不要となるから、実質的にはさらに得となる。
少なくとも、同じ金額だけ支出しても、現金なら何も戻らないのに、ポイント戦略さえうまくくめば数万円のバックと手数料を省くことができるわけだから、景気減速と物価上昇の世知辛い世の中で、これをやらない理由はないだろう。