リスク

マンナンライフが蒟蒻畑を生産中止にするという。
マンナンライフの、こんにゃくゼリー市場におけるシェアは3分の2、蒟蒻畑はマンナンライフの売り上げの9割を占めるそうだ。
1995年以降判明しているこんにゃくゼリーによる窒息事故の死者数は17人。
そのうちマンナンライフの商品に起因するのは3人だそうだ。
シェア3分の2を占める企業の商品に起因する死者は17%。
ということは、マンナンライフの商品は同種の商品の中で比較的事故が起きにくいと言える。
マンナンライフは業界のリーディングカンパニーとして、自社製品の事故をきっかけに製品改良を行ってきた。
ハート型のパッケージしかり、大きさしかり。
ほかのメーカーの商品には、ほとんど改善の見られないものも存在する。
ということは、マンナンライフの商品が市場から姿を消すと、その穴を埋めるように、蒟蒻畑より比較的危険なこんにゃくゼリーが市場に多く出回るということになる。
本当にこんなことで問題が解決するのだろうか。
どんなに安全といわれようとも、リスクの存在しない食品はない。
米であれ餅であれ、味噌・醤油、そのほか何でもそうだ。
この件でよく引き合いに出される餅は、のどに詰まらせやすいのは社会の常識となっている。
こんにゃくゼリーの普及初期ならいざ知らず、何件も事故が起きてその都度報道され、その過程でこの商品はのどに詰まらせやすいということは、常識となっている。
しかもそれだけではなく、パッケージにもその危険性が表示されていた。
そんな中で起きた事故である。
今回の件は気の毒なことではあるが、その過失のほとんどは食べさせた側にある。
パッケージによる告知なんて見ないなんていう人もいるが、それは見ない方が悪い。
市販薬を用法・用量を守らずに飲んで問題が起こったとして、製薬会社を責めることができるだろうか。

無學童子
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