死刑
2008/04/22-13:54 元少年、無表情崩さず=退廷前に遺族へ一礼?遺影抱き、聞き入る遺族・広島高裁
被告人を死刑に処する?。22日、山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審判決で、裁判長が主文で極刑を宣告した瞬間、元少年(27)は証言台で両手を前に組んだまま、動かなかった。妻弥生さん=当時(23)=の遺族と共に傍聴席で見守った本村洋さん(32)。亡くなった2人の遺影を抱いたまま終始硬い表情を崩さなかった。元少年が退廷直前頭を下げたが、応じなかった。
約2時間に及ぶ判決理由の朗読を終え、楢崎康英裁判長が「被告人前へ」と告げる。元少年は開廷時と同様にゆっくりと証言台の前に立った。「1審判決を破棄する」。言い渡しの瞬間、張り詰めた空気がはじけるように廷内がざわめいた。
「以上です」。裁判長が告げ、上告手続きの説明に入る。元少年は身を硬くして聞き入っていたが、説明が終わると裁判長に一礼した。その後退廷直前にも本村さんに深々と頭を下げた。本村さんは元少年退廷後、裁判長席に向かって一礼を返した。
この死刑判決が妥当なものなのかどうかは、私にはわからない。
ただ、一般的な意見としては、この判決を支持する向きは多いと感じる。
本村氏をはじめ、遺族の方々の運動がそういう世論を形成したのだろう。
主任弁護人の安田弁護士は、有名な死刑廃止論者である。
この裁判で気になるのは、この弁護士をはじめ、いわゆる人権派と呼ばれる弁護士が、一方的に悪者にされている点である。
裁判を欠席したことなどについてはそれ相応の理由があったはずなのに、まともに取り上げたマスコミは無かったように記憶している。
安田弁護士は諸事情によりマスコミとは折り合いが悪いと聞く。
弁護側からの報道が少ないのは、そのあたりが影響しているのではないか。
「疑わしきは被告人の利益に」
昨今の世論を見ていると、この言葉がむなしく聞こえる。