『裁判狂時代』
阿曽山大噴火『裁判狂時代—–喜劇の法廷★傍聴記』
読むのがすっかり遅くなってしまった。
いつものことだけど。
どのくらい遅れたかというと、2004年から。
『裁判大噴火』を読もうと思っていたのだけれど、いつの間にか改題して文庫が出ていたのね。
阿曽山大噴火は大川興行の芸人さんで、大川総裁の命令で99年に麻原裁判を傍聴したのが、裁判傍聴マニアになるきっかけだったとか。
インディーズ候補の件といい、大川総裁さすがですな。
この人、雑誌や新聞に裁判の傍聴記を書いているけど、こんなのを期待するとやや肩透かしかも。
内容としては、傍聴までの手続きと、傍聴の楽しみ方、って感じ。
裁判所への入り方、面白い裁判の見つけ方、とかね。
もっとも大事な部分は、「あとがき」にあった。
そんな、自分とほとんどかわりのない人間が、一歩踏み越えてしまった瞬間を自ら語るんだから、これほど「人間」ってものを見せ付けられる場ってないと思うんだよね。
一生に一度くらい、裁判を傍聴してもいいかな。
わざわざ仕事を休まなきゃいけないけど。
文章は読みやすいけど、表現が下手。
ストレートすぎるね。
☆☆☆☆★