選挙結果
昨日の選挙の結果は、予想はしていたものの、実際の結果が出ると驚きだ。
自民党は惨敗であるにもかかわらず、安倍政権は続投だという。
私は、安倍氏の政策そのものには、ほとんど異論がない。
むしろ、どんどん推し進めていくべきだと考えている。
しかしながら、政権の運営については、きわめて厳しいことを言わざるを得ない。
まず、閣僚の問題への対応だ。
小泉政権では、閣僚から金銭不祥事が出ることはなかった。
失言についてもそうだ。
こういったことが起こった場合、それが白であれ黒であれ、総理大臣自身が庇ってはならない。そして、タイミングを見てクビにすべきだった。
そもそも、失言はともかく、何で金銭問題が簡単に出てくる議員を大臣にしたのか。
なぜ調査しなかったのか。
結局、論功行賞的に各派閥から人選しているからいけないのだ。
だから、各大臣は内閣総理大臣に忠誠を誓っていない。
忠誠を誓うのは派閥のボスに対してだけだ。
閣僚すらコントロールできないのに、政治のコントロールは難しいだろう。
本来参院選は政権選択の選挙ではない。
だが、「安倍か小沢か」と自分でも言っていたのだから、辞めるのが当然だ。
そうでなければ発言の筋が通らない。
「人心を一新して」というのであれば、まずはご自分がやめられるのがよかろう。
参院で過半数を割ったのだから、安倍氏の政権公約をかなえることは難しくなった。
このまま続投しても、「公約を果たせない人」のレッテルが貼られるだけである。
政治家としてはまだ若い。
長生きすればチャンスはある。