神通力
明治時代の図書をJPEG画像で閲覧できる「近代デジタルライブラリー」に、大正時代の図書約7200タイトル・約1万5700冊の画像が追加される。
2007年06月28日 20時36分 更新
国立国会図書館は、明治時代の図書をJPEG画像で公開している「近代デジタルライブラリー」に、大正時代の図書約7200タイトル・約1万5700冊を追加し、7月3日から公開する。
国会図書館が所有する大正時代の図書全9万冊のうち、著作権の保護期間が切れたものや、著作権処理が完了したものを公開する。明治の図書と合わせた公開図書数の合計は約14万3000冊になる。
ブラジル移民のためのガイドブックとして1924年に出版された「ブラジル移植民地写真帖」や、1915年に行われた第1回全国中等学校優勝野球大会(現在の全国高等学校野球選手権大会)の写真が掲載されている「野球歴史写真帖」などが閲覧できる。
追加図書の一覧は、同サイトのトップページで表示。CSV形式でダウンロードできるようにする。今後も著作権者の調査や著作権処理を進め、公開図書の数を増やす。
図書追加にあわせて、全画像を、これまでのモノクロ画像よりも細かく白黒の濃淡を表現できるグレースケール画像に変更する。
ITmediaより
すばらしい。
随分前から知っていたけど、すばらしい。
古い本が好きな私はこのサイトへは結構遊びに行く。
そして時間を忘れて没頭してしまう。
ドイルと検索すると結構出てくるのだが、英文が多い。
そんな中で気になったのが『神通力』という本。
<書誌データ>
東京:祐文社,明40.12
コナン・ドイル著,天馬桃太抄訳
「神通力」の出だしはこうだ。
一昨々年の四月の十四日のことであつた。私は?戸からの電報を受け取つたのて、何事かと思つて開いて見ると、親友の堀見が?戸ホテルで病床に横たはつて居るとの知らせだ。
注 「?戸」=「神戸」 環境依存文字のため、念のために。
神通力?
ホームズにこんな話ってあったっけ?
と調べていたら、思い出した。
「ライゲイトの大地主」だった。
ホームズが転地療養先で解決する事件だね。
「神通力」以外の収録作は
「海軍條約」
「妙な患者」
附録「乞食紳士」
だった。このあたりは想像つくでしょ。
原題からかけ離れていないから。
でも、乞食紳士だけなぜ付録なのか分からないなぁ。
ちなみに、先の引用文に出てくる堀見はホームズで、ワトスンは和田だった(笑)
それにしてもまぁ、こんなものが楽しめるなんて、ネットって良いもんだなぁとつくづく感じる。
一昔前なら、国会図書館でしか見れなかったんだもの。
いい時代になったもんだ。