バーゲンブック
古い建造物が好きなんだけれど、その中でも明治から昭和初期の洋館は特に好き。
数年前に講談社から、建築探偵藤森照信氏の監修で『日本の洋館』全6巻が刊行されたのだけれど、建築以外にも好きなものがある私としては、これに一冊3,800円は出せなかった。
ところで、バーゲンブックというサイトがあって、ここでは年に何回か、時限再販本・部分再販本が販売される。
再販本というのは、出版社の意思により、定価の拘束をなくして自由な価格で販売できる本をさす。
「時限」は期間や数量を決め手の再販、「部分」というのは最初から定価拘束がないもの。
要は、新刊が安く買えると言うこと。
ここではほとんどが半額。
結構面白い本が出ているので、開催するたびに見ているのだけれど、数日前に出品本のチェックをしていたら『日本の洋館』全6巻のうち、5巻分を半額で見つけてしまった。
最後の巻だけなかったのだけれど、この機会を逃すのが惜しかったので買ってしまった。
で、ここからが問題。残りの6巻目の入手だ。
全6巻のうち5巻まで揃えて、一冊だけないのはあまりにも悲しい。ここは是が非でも手に入れたいところ。
ところが、この巻はもう絶版なのだ。
Amazonなんかで見ると、全巻セットはまだ売っているんだけれど。
古書を探すと、プレミアがついてしまって5千円以上する。他の巻をせっかく安く手に入れたのに、それでは悔しい。
Amazonのマーケットプレイスは最終手段としたい。
bk1
でも扱いはなし。
ブックサービスでは
現行扱いだったので注文してみたけれど、後日入手不能の連絡が来る。
同様にKinokuniyaBookwebでもないとの返答。
完全に「品切れ」だ。これではどこのネットショップでも手にはいらん。
でも、KinokuniyaBookwebの商品画面を見ていたら、札幌・大分・徳島に在庫があるサインが出ている。
なんでも「ハイブリッドWEB」なるサービスで、店頭在庫が取り寄せられるという。しかも会員登録が必要ない。
説明を見ると、どうやら代金引換のみ対応とか。
ということで、速攻で札幌の在庫をショッピングバッグに放り込んで、決済画面まできたら「宅配便(クレジットカード)」という選択肢が現れた。
現金決済はいやなので、迷わずそれを選択して注文完了。
翌日、紀伊國屋屋書店札幌本店からメールが来て、「本日送りました」「クレジット決済で承りました」
とのこと。
この時点で、クレジットカード入力とかをしていないので、てっきり佐川のコレクトサービスみたいに、荷物を受け取るときに支払いするのかと思いきや、実際の運送は日通で、届いた箱を空けたら「紀伊國屋屋書店札幌本店」のレシートが入っていた。。。
KinokuniyaBookwebにログインした状態でハイブリッドWEBで注文を出したから、クレジット情報が引き継がれていたんだ、と気づく。
そして、紀伊國屋屋書店札幌本店の5番レジの2号子機で、カード番号を手打ちして決済したわけね。
分かりづらいよ、紀伊國屋さん。
ハイブリッドWEBのQ&Aには代引きのことだけでクレジット決済のことは何も書いていなかったのに。。。
ま、送料が掛かったとはいえ、新品の本が定価で買えて、これで全巻が揃ったのだから良しとしよう。
それに、今後とてもいくとは思えない札幌の紀伊國屋書店のレシートも手にはいったし。ある意味貴重だよ(笑)
それにしても、紀伊國屋書店、やはり侮れん。まさか出版社で品切れしている新刊本を地方店の店頭から取り寄せることが出来るなんて。。。
いざというとき頼りになるのは、やはりリアル店舗を構えた大書店ですか。