列車事故
福知山線で悲惨な列車事故がおきた。
死者50名以上という。
JR史上、最悪の惨事だ。
いろいろと原因が言われているが、いくつか気になる点が。
ダイヤの遅れ。直前の駅でオーバーランを起こし、90秒の遅れをおこしていたという。
毎朝京浜東北線に乗っていると、よく停車時間が長くなりすぎて、遅れを起こす。その後のスピードは、確かに速くなる。
もっとも、京浜東北線は駅間も短く過密ダイヤのため、またすぐ遅くなるのだが。
その際の車内の微妙な空気は言葉では言い表しがたい奇妙なものだ。乗客には明らかに不満が渦巻く。停止信号で止まろうものなら舌打ちが聞こえてくる。
国鉄時代に比較して、民営化してからというもの、見た目の顧客サービスは上がったと思う。その精神は、(目先の)クレームを起こさない、事のように思える。
電車が少しでも遅れれば鉄道職員に食って掛かる乗客もいることを考えれば、ダイヤの遵守はクレーム防止の最もたるものだったろう。
現場感覚としては、目に見えない安全よりは、目に見える、目の前で怒っている顧客を何とかしたいと思うのが人情だろう。
現に、先日の東武線の踏切事故の原因も、踏み切りで待つ人に渦巻く不満が原因だったと思う。
目の前のクレームを防止したいという考えが起こるのは、心理的に止むを得ないところだと思う。こういった問題を解決する方法として最も手っ取り早いのは、きちんとした機械設備を導入することだ。
機械には設計ミスが必ずあるから、完璧ではないが、事故が起こるたびに都度改善すればよい。人間は、いろいろな人が何度でも同じミスをおこす。機械なら改善すれば同じことは起きない。
航空各社や鉄道各社など、人の命を預かる組織は、とにかく設備を整えてほしい。
明日から電車は最前に乗るのはやめようと思った。