腕時計
「腕時計をしない人」は増えている?
2009年10月9日友人・知人・仕事相手など身近な人を見ると、最近、腕時計をしている人があまりいない。
世代や生活スタイルによる部分もあるのかもしれないが、いま、「腕時計をしない人」は増えているのだろうか。試しに9月のある平日、電車の中で同じ車両内をチェックしてみたところ、10代?30代ぐらいの女性の多くが、腕時計をしていなかった。
腕時計をしていたのは、スーツ姿の男性の大半と、スーツ姿の女性一人、50代?60代ぐらいの女性数名だけ。また、別の日の平日昼間にチェックしてみると、スーツ姿の男性でも、20代?30代ぐらいは腕時計をしていない人が多く、女性の大半、ポロシャツ姿のおじいちゃんなど、腕時計をしていない人が目立つ。
時間帯を変え、平日夜のラッシュ時に見てみると……それでもやはり腕時計をしていた人はわずかだった。
では、腕時計の出荷量などには実際に変化が出ているのだろうか。
社団法人日本時計協会に聞いたところ、
「腕時計の出荷量はやはり確実に減っていますよ」として、ある資料を教えてくれた。
JCWA データの「時計完成品の国内出荷の推移」?「ウォッチ完成品の国内出荷の推移(1993年?2008年)」によると、水晶アナログ・水晶デジタル・機械式の合計は、1993年が2552万4千個(92771百万円)、そこから1998年まで増減を繰り返していたが、1999年には急減し、1689万3千個(71517百万円)に落ち込んでいる。さらに2000年以降は徐々に減って、2008年にはとうとう731万6千個(77843百万円)に。
なんと1993年からたった15年ほどで、3分の1以下の出荷量になっているのである。身の回りの「腕時計をしていない人」にその理由を聞くと、大多数の声として挙がるのが「携帯電話を持っていれば、時間がわかるから、腕時計は不要」というもの。
他に、「もともとファッションとして腕時計をしていたけど、今はしない人のほうが多いから」「海外旅行に行くときだけ、時差対策として、腕時計をする」などという声もあった。また、ある新聞の経済記者はこんな分析をしてくれた。
「バブル世代や、その上の世代にとっては、腕時計はステイタスアイテムでしたが、逆に、20代くらいの若い人たちに聞くと、まさにそこが腕時計をしない理由だという声もあります。『腕時計のブランドや値段で、自分を判断されたくない』と言うんですよ」余談だが、我が家では、高校に合格した際、祖母が孫へのお祝いとして「腕時計」をプレゼントしてくれるという習慣があり、祖母に腕時計をもらうことが一つの目標であり、少し大人になれる儀式のようでもあった。
だが、携帯電話などで時間を確認できるようになったいま、一部の時計コレクター、手巻き式時計の愛用者などの「時計好き」の人たちを除き、「腕時計」との付き合い方も、変わってきているようだ。
(田幸和歌子)
暑いとき以外は基本的にしている。
していないときでも、実は鞄の中に持っている。
まぁ、僕の時計はシチズンの電波時計の初期型なので、でかくて重いからなんだけど。
そろそろ新しいのを欲しいなと思うのだけど、僕の欲しいのって、僕にとってはちょっと高いものばかりで、なかなか買えない。
なぜ高めの時計指向かというと、記事中にあるようにそれがステイタスアイテムだから。
歳いったオッサンが安物の時計をしているのを見ると、可哀想になってくる。
「身なりがよい」というのは、社会的に信頼されるための第一歩。
だから、下手な時計は買えないのだ。