オーシャンズ11

去年、サンドラ・ブロック主演の「オーシャンズ8」の公開をきっかけに、三作品作られたジョージ・クルーニーの「オーシャンズシリーズ」に興味が引かれて見たのだった。

ジョージ・クルーニーをはじめ、ブラッド・ピットだのジュリア・ロバーツだのマット・デイモンだの、やたらとスターが出ている。
だいたいこういうスターを揃える作品って、お互いに食ってしまうことが多いのだけど、これはソダーバーグ監督のなせる技か、ピタッとうまく纏まっている。

内容は映画comで見て貰うとして、これはコメディ要素のあるサスペンス映画。この手のハリウッド映画は銃撃戦などの殺人シーンが欠かせないけれど、本作にはそんな要素が全くない。
それでいながら盛り上がるシーンがあるのが凄い。

ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットが渋くて格好良いのはもちろんなんだけど、なんと言っても悪役のアンディ・ガルシアが凄い。
彼が演じるテリー・ベネディクトは、ジョージ・クルーニー演じるダニー・オーシャンが狙うカジノのオーナーで、表向きは優秀なカジノ経営者だが、自分に逆らう者を執拗に追い詰め容赦なく抹殺する冷酷非道な裏の顔を持つ。
非常にこまかい人物で、巨大カジノの従業員を全て覚え、上得意への挨拶は欠かさず、その為にスペイン語やイタリア語も堪能で日本語も勉強中。
表裏のバランスが秀逸で、大変憎たらしい。
この人物は第2作、第3作でも重要な役どころを演じることになる。

ストーリーは大変秀逸で、無駄なシーンが一切無い。
スピーディーで痛快な展開の中にもググッとくる要素も盛り込んでいる。
そりゃ三作品作られたシリーズの第一作なんだから、面白いのは当たり前だよね。
☆☆☆☆★

画像引用元 映画.com

無學童子
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