チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密
批評家の酷評通りのトンデモ映画。
でも、気楽に見られるって言う意味ではアリなのかな。
チャーリー・モルデカイは英国貴族だが、裏でインチキ美術商を営んでいる。
800万ポンドの税金の滞納で首が回らない状況だが、彼自身はあまり関心が無く、最近生やし始めた口髭ばかりが気になっている。
そんなある日、ゴヤの幻の名画が盗まれ、MI5から捜索の依頼を受ける。
ここから先はWikipediaでも見て欲しい。
映画としてはかなり水準以下の物だが、キャラクター描写は面白い。
ジョニー・デップ演じるチャーリー・モルデカイの特異な風貌と言動は言うに及ばず、ポール・ベタニー演じる絶倫且つ不死身の用心棒や、グウィネス・パルトロー演じる、超美人なのにがめつくしたたかなモルデカイの妻、ユアン・マクレガー演じるMI5の敏腕警部補など、一癖も二癖もあるものばかり。
ストーリーそのものは面白くないが、そこかしこに英国流のブラック・ユーモアが効いている。
下品な下ネタがバンバン出てくるが、嫌悪感を抱くほどではない。
まあ、暇なら見ても良いかなという感じ。
☆☆★★★
原作は角川文庫から出ており、4冊のシリーズ中の1作目が本作の原作。
筆者は未読だが、評価を見る限りジョークを理解するためにかなりの知識が要求されるようで、ハードルは高そうな感じ。
なお、かつてサンリオSF文庫で出た『深き森は悪魔のにおい』は3作目になるらしい。
何作も日本で出版されるのだから、きっとハマる人はハマるのだろうな。
画像引用元 映画.com