スパイ・レジェンド
映画の感想やあらすじという前に、このクソダサい邦題をつけたのは何故だ?と問いたい。
原題は”The November Man”なのに。。。
ノヴェンバー・マンとは、冬の直前ということであり、つまり「後には何も残らない」という、非情なエージェントのことをさす。
そういう深い意味があるのに、「スパイ・レジェンド」じゃ何も意味しないだろうに。
原題のままでは日本人には分からないから邦題をつけるわけで、邦題も意味が通らないのでは全く意味が無い。
ザ・ノヴェンバー・マンというコードネームを持ち、さまざまなミッションを遂行してきた伝説的CIAエージェントのピーター・デベロー(ピアース・ブロスナン)。スイスで引退生活を送っていた彼だが、かつての仲間たちが何者かに殺害されているのを知って彼らを守ろうと動きだす。だが、元同僚で愛していた女性を殺され、その犯人が自分がかつて教育してきた現役エージェントであることを知る。彼と壮絶な戦闘を続けながら、事件の全体像をつかもうとするデベロー。やがて彼は、ロシア大統領選をめぐる陰謀の存在にたどり着く。
シネマトゥデイより
この映画の面白いところは、主演のピアース・ブロスナンがどうしても007を思い起こさせてしまうという点。
ちなみにボンドガールはオルガ・キュリレンコだが、これもまた本物のボンドガール。
ブロスナンはこの時61歳だったはずだが、渋くていかにも「往年のエージェント」という感じが格好良い。
ブロスナン時代の007ほどの荒唐無稽さは感じさせないシリアス路線だが、敵からの銃弾が全く当たらないあたり、やはり荒唐無稽である。
原作は東西冷戦時代のIRAとCIAの話であるが、現代に置き換えCIAとチェチェン紛争時代以降のロシアとの話になっている。
元上官のジョン・ハンリーを演じるビル・スミトロヴィッチは「クライム・ストーリー」でレギュラーだったようだが何故か記憶にない。
「スタートレック:ディープ・スペース・ナイン」では第57話と第58話「2024年暴動の夜」でウェブという印象的な中年男役をやっている。
デベローの教え子を演じたルーク・ブレイシーはなかなかのイケメン。今後ブレイクするだろう。
ストーリーは月並みだが、007を彷彿とさせる点はそれなりに面白い。
アクションも結構良いかな。
☆☆★★★
画像引用元 シネマトゥデイ