あれから2年

あれから二年の月日がたった。

一見、僕のまわりは震災のことなど忘れたかような状況ではある。
話題にのぼることも少なくなった。
でも、忘れているかと言えばそれは違う。
生活も考え方も、震災を経験することによって確実に軌道修正された。おそらく多くの人もそうだ。
変わったことなど無いという人もいるかもしれないが、意識せざるところで変わっているのだと、僕は思う。

あの日、震度5強の地震を職場で体験し、多数の人を引き連れて歩いて帰った。
計画停電を4度も食らった。
僕も広義の被災者だ。
毎日思い出すわけではないが、忘れるはずなど無いのだ。

ライフスタイルも影響を受けた。
マンションを購入するにあたって、防災という観点はそれなりに大きなウェイトを占めた。
川沿いのマンションを選ばなかったのも、太陽光発電付のオール電化マンションを選んだのも、防災を考えてのことだ。
被災前だったら、全く考えなかったかもしれない。

考え方も変わった。
今までは漫然と電気を使っていたが、今は違う。
もともと原子力発電には好意的だったが、今はもっと明確な推進派だ。
エネルギー政策は、外国に頼りすぎることなく二酸化炭素を削減できるベストミックスに持って行かなければならない。
その中で原子力は不可欠だ。

震災の話題が日々のぼらなくなっても、それぞれの人生の中で血となり肉となっていることを、僕は確信している。


無學童子
時事東日本大震災

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