ジャスティス
ビンラディン容疑者を殺害、オバマ大統領が声明発表
米軍、パキスタンで
2011/5/2 12:10 (2011/5/2 23:49更新)【ワシントン=中山真】オバマ米大統領は1日、2001年9月11日の米同時テロ事件の首謀者で国際テロ組織アルカイダの指導者のウサマ・ビンラディン容疑者を米軍が殺害したと発表した。パキスタンの首都イスラマバード郊外の潜伏先を米軍の小規模部隊が1日に急襲し、遺体を確認した。大統領はテロとの戦いの成果と強調する一方、国内外での報復テロなどへの警戒を緩めない方針を強調した。
オバマ大統領は1日深夜、ホワイトハウスで緊急に演説し「数千人の罪のない男女、子どもを殺した責任者だ。ビンラディンの死はアルカイダ打倒に取り組んできた最大の成果だ」と表明。併せてアルカイダは米国への攻撃を止めないとの見方から「米国の安全が脅かされる事態に甘んじることは決してない」と述べ、今後も同盟国などと連携しながらテロとの戦いを続けると訴えた。
大統領やホワイトハウス高官によると、パキスタンのイスラマバード郊外のアボッタバッドにある潜伏先を米軍の小規模部隊が1日に急襲。銃撃戦の後、ビンラディン容疑者を殺害し、遺体を確保した。ビンラディン容疑者の成人した息子らも殺害されたとしている。米側に負傷者はなかった。
一方、米国務省は1日夜、パキスタンでのビンラディン容疑者の殺害を受けて反米暴力活動が起きる可能性が高まったとして、海外にいる米国人に警戒を呼びかける渡航情報を出した。デモなどが起きるような国では繁華街などに出歩かず、ホテルなどの屋内にとどまるよう促し、治安情報に注意するよう求めた。
ホワイトハウス高官も記者団に「アルカイダの工作員らによる報復活動や他のテロリストが米国への攻撃を加速する可能性がある」と指摘。「米国がテロの脅威にさらされ続けるのは間違いない。米国はこうした脅威と戦っていくし、この戦いは短期間で決着するものではなく、長期間にわたる」と語った。
これまで米政府は米同時テロを受け、首謀者のビンラディン容疑者の身柄確保と、国際テロ組織アルカイダの壊滅を目指し、01年以降、アフガニスタンなどでテロとの戦いを進めてきた。ただ、ビンラディン容疑者の居場所についてはパキスタンの部族地域に潜伏中との見方があったものの、有力な情報をつかめないでいるとされていた。
ビン・ラディン殺害の方を聞いて、熱狂しているアメリカ人の若者の映像を見て、反吐が出そうになった。
確かにウサマ・ビンラディンはテロリストであり、罪もない人々を殺した責任者だ。
だが、アメリカという国自身も、アフガニスタンやイラクで罪もない人々を殺した責任者ではないか。
ウサマ・ビンラディン=悪で、バラク・オバマ=正義なのか?
もし本当にそう信じている人がいるのなら、頭の構造がどうかしている。
一面からしかものを見ることができない証拠だ。
アメリカが正義のために戦っているというのなら、イスラム原理主義者もイスラムの正義に従って行動している。
テロというのが悪であるなら、暗殺だって悪だろう。
結局、アメリカだってテロリストと同じようなことをしているに過ぎない。
違うのはやり方だけだ。
正義とは、十人十色だ。
それぞれの人に、それぞれの正義がある。
正義は一つ、と思うから問題になるのだ。
この結果のどこに正義があるのか、僕にはわからない。