平城遷都1300年祭 その1
昨今の歴史ブームで「歴女」なんて言葉もあるが、嫁さんはそう言われることが嫌いだ。
僕も嫁さんも、大学でまともに日本史を専攻した人間であり、単純に「歴史好き」「歴史オタク」なんて括って欲しくないのだ。
アカデミズムの世界にいたので、そういうプライドは高い。
嫁さんは中世で僕は近代という違いはあるが、テーマに対する掘り下げ方というのは本質的に変わりない。
基本的に既存の論文と元の史料に地道に当たっていくことが、研究となるのだ。
だから歴史小説好きや、歴史解説の本を読んだ程度の人間とは一緒にして欲しくないのだ。
そんな我ら夫婦が、「平城遷都1300年祭」に行くことにしたのは、このお祭り騒ぎの中でないと見ることのできない展示が多くあると思ったからだ。
これだけいろ入りと見ることのできる機会は、100年待たないとないかもしれない。
ということで、「歴史好き」「歴史オタク」が集まるであろうイベントに参加することにしたのだ。
といっても、企画や準備は全部嫁さんで僕は何もしていないけどね。